吐く息が冷たい。四月末といえど、この北方の空気はまだまだ冬の寒さを纏っている。この地の春はとても短い。春を感じ余韻に浸る間もなく、すぐさま緑萌ゆる季節となるのだ。そんな境目の季節。それがこの地の春というものだった。 まだまだコート無しでは出…
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